タイ・バンコクで生活を始めると、毎月必ずやってくるものがあります。
そう。
電気代の請求書です。
初めてタイの電気料金の請求書を見た日本人の多くが思うこと。
「……どこ見ればいいの?」
基本的にタイ語。
数字は分かる。
金額もなんとなく分かる。
でも、
「この数字は電気代なのか?お客様番号なのか?とりあえず払えばいいのか?」
となりがちです。
そこで今回は、タイ・バンコクの電気事情から、電気代の請求書の読み方、MEA Smart Lifeアプリを使った支払い方法まで、タイ生活が初めての方にも分かりやすく解説します。
そもそもタイの電気はどこから来ている?
タイで生活するとよく目にするのが、
MEAとPEA。
「電気会社が2つあるの?」
と思いますが、ざっくり言えば担当エリアが違います。
バンコク、ノンタブリー、サムットプラカーンを担当しているのが、
MEA(Metropolitan Electricity Authority/การไฟฟ้านครหลวง)=首都圏電力公社
です。
それ以外の多くの地域を担当するのが、
PEA(Provincial Electricity Authority/การไฟฟ้าส่วนภูมิภาค)=地方電力公社
です。
つまりバンコクに住んでいる人なら、基本的に覚えておきたいのは、
「オレンジ色のMEA」
です。
タイ生活を始めると、嫌でも少しずつ覚えます。
毎月請求書が来ますから(笑)。
タイの電圧は日本と違う!
タイの電圧は基本的に220V・50Hzです。
日本は基本100Vなので、日本から持ってきた電化製品をそのまま使う場合は注意が必要です。
スマートフォンやノートパソコンの充電器などは「INPUT 100-240V」と書かれているものが多く、その場合はタイでも使用できます。
一方、100V専用の日本製家電を220Vのコンセントにつないでしまうと故障や事故につながる可能性があります。
日本からお気に入りの家電を持ってきたからといって、
「コンセント入った!使える!」
ではありません。
差し込めることと、使えることは別問題です。
家電より先に、
裏側の電圧表示を確認しましょう。

タイの電気代って高いの?
これもタイに引っ越してきた人からよく聞かれます。
「タイって物価安いから、電気代も安いですよね?」
……と思いますよね。
ところがタイ生活で電気代を大きく左右する存在があります。
エアコンです。
タイは暑い。
だからエアコンを使う。
暑いから設定温度を下げる。
寝るときも使う。
休日は家にいるから一日中使う。
そして翌月、
請求書を見て自分が冷える。
タイの電気料金は使用量などによって計算され、請求額には基本の電気料金のほか、Ft(燃料調整費)やVATなどが含まれます。MEAも電気料金を「基本料金・Ft・VAT」という大きな構成で説明しています。 http://meastore.mea.or.th
特にタイではエアコンの使用時間によって、月ごとの電気代が大きく変わることがあります。
タイの電気代の請求書、まずどこを見る?
さて、本題です。
MEAから電気料金の請求書が届いたら、
全部読もうとしなくて大丈夫です。
最初からタイ語を全部解読しようとすると、電気代を払う前に心が停電します。
まず確認したいのは主に、
① お客様・契約を確認する番号
② 電気使用量
③ 請求金額
④ 支払期限
です。
特に、
「いくら?」
と
「いつまで?」
この2つは必ず確認しましょう。
「บัญชีแสดงสัญญา」は大事な番号
請求書やMEAのサービスを利用するときに登場するのが、
บัญชีแสดงสัญญา
です。
契約を識別するための番号で、MEAのオンラインサービスなどでも使用されます。MEAのe-Serviceでも、この契約アカウントを使って請求・支払い情報を管理しています。 http://eservice.mea.or.th
タイ語が読めなくても、
この番号はどれ?
という位置だけ覚えておくと便利です。

アプリへの登録などで必要になることがあります。
電気使用量「kWh」をチェック
次に見ておきたいのが使用電力量(kWh)。
「今月、電気代高くない?」
と思ったとき、金額だけ見るのではなく、前月と使用量を比較すると原因を探しやすくなります。
例えば、
先月より電気使用量がかなり増えている。
思い返してみると、
「そういえば今月ずっとエアコンつけてたな……」
ということもあります。
電気代は嘘をつきません。
エアコンを使った記憶を、数字でしっかり思い出させてくれます。
「Ft」って何?
タイの電気料金の請求書を見ると、
Ft
という文字が出てくることがあります。
これはFuel Adjustment Charge(燃料調整費)。
発電に必要な燃料費などの変動を反映するための項目です。
そのため、
「先月と同じくらい使ったのに、なんで金額が微妙に違うの?」
という場合、単純な使用量だけでなく料金構成も確認する必要があります。
そして最後にVATなどを加えた金額が、実際の請求額になります。 http://meastore.mea.or.th
一番重要なのは「支払期限」
請求書を受け取ったら必ず確認したいのが、
Due Date(支払期限)。
「請求書来てたな。あとで払おう。」
と思ってテーブルに置く。
数日経つ。
請求書の上に別の郵便物が置かれる。
さらにその上に何か置かれる。
そして、
存在そのものを忘れる。
タイ生活あるあるです。
請求書を受け取ったら、後回しにせず早めに支払ってしまうのがおすすめです。
実は紙の請求書がなくても大丈夫
「請求書が見つからない!」
そんなときも慌てなくて大丈夫です。
MEAにはe-Billがあり、登録すると電気料金の請求書などをSMSやEmailで電子的に受け取ることができます。 http://MEASolutions
紙だと、
「どこ置いたっけ?」
が始まりますが、
電子化するとスマホで確認できます。
タイ生活はただでさえ書類が多いので、こういうところからデジタル化していくとかなり楽になります。
MEA Smart Lifeアプリが便利
バンコクで生活するなら知っておくと便利なのが、
MEA Smart Life。
MEAの公式アプリです。
電気料金の確認や支払い、過去の使用状況の確認、停電関連の情報など、電気に関するさまざまなサービスを利用できます。 http://learn.mea.or.th
昔なら、
請求書を持って支払いに行く。
現在なら、
スマホを開く。
便利な時代になりました。
MEA Smart Lifeアプリで電気代を支払う方法
アプリの画面や機能はアップデートで変更されることがありますが、基本的には請求情報を確認して支払いへ進む流れになります。
まずMEA Smart Lifeをダウンロードして登録・ログイン。
自宅の電気契約情報を登録すると、電気料金を確認できるようになります。
請求金額を確認したら支払いメニューへ進み、表示される支払い方法から選択して決済します。
支払いが完了したら、
支払い完了画面や履歴を確認。
これで終了です。

慣れれば数分。
コンビニへ行く必要もありません。
最初だけ、
「このボタンで合ってる?」
と慎重になりますが、2回目くらいから普通になります。
銀行アプリからQRコードで支払う方法も便利
タイで銀行口座を持っている人なら、請求書に表示される支払い用QRコードを銀行アプリで読み取って支払える場合もあります。
MEAの案内でも、MEA Smart Lifeのほか銀行のモバイルアプリなど複数のオンライン支払い方法が案内されています。 http://MEABill
タイはQR決済がかなり普及しているので、
レストラン。
タクシー。
買い物。
電気代。
気づけば何でもQRです。
財布を忘れるより、スマホを忘れる方が困る国になってきました。
LINEから確認・支払いもできる
さらにMEAではLINE MEA Connectも提供しています。
電気料金の確認や支払い、停電の連絡、電気利用の申し込み、e-Billの登録などを行うことができます。 http://MEASolutions
「アプリを増やしたくない」
という人には便利な選択肢です。
電気代が突然高くなったら?
先月2,000バーツ。
今月4,500バーツ。
「え?」
となりますよね。
そんなときは、いきなり電力会社を疑う前に、
まず前月と今月の**電気使用量(kWh)**を比べてみましょう。
エアコンの使用時間が増えていないか。
設定温度を下げていないか。
長期間家にいることが多くなかったか。
新しい家電を使い始めていないか。
などを確認します。
特にタイの暑季はエアコンの稼働時間が増えやすいので、電気代も上がりやすくなります。
それでも明らかにおかしい場合は、管理会社やオーナー、MEAなどへ確認してみましょう。
コンドミニアムによって電気料金の仕組みが違う場合も
タイで部屋を借りる際に注意したいポイントがあります。
物件によっては、電気料金をMEAへ直接支払うのではなく、建物側から請求されるケースもあります。
特にアパートやサービスアパートなどでは、電気料金の単価や支払い方法が物件ごとに設定されている場合があります。
そのため入居前に、
「電気代はMEAへ直接払うのか?」
「建物へ払うのか?」
「1ユニット何バーツなのか?」
を確認しておくと安心です。
ここ、地味ですがかなり大事です。
家賃だけ見て、
「この物件安い!」
と思って契約したら、毎月の光熱費が思ったより高かった……
なんてことにならないようにしましょう。
支払いを忘れないためには?
個人的におすすめなのは、
請求が来たら、その場で払う。
これが一番です。
「明日やろう」は、
だいたい明日もやりません(笑)。
また、MEAのe-Billやアプリを活用しておけば、紙の請求書だけに頼らず確認できます。
MEA e-Serviceでは、オンラインで未払い料金の確認や電気料金の支払いなども提供されています。
困ったらMEA Call Center「1130」
電気料金や電気サービスについて分からないことがある場合は、
MEA Call Center:1130
が案内されています。
24時間問い合わせ可能です。 (MEABill)
停電や電気関連で困ったときのために、スマホへ登録しておいてもいいでしょう。
タイの電気事情・請求書・支払い方法まとめ
タイ、特にバンコクで生活するなら、
MEA
という名前は覚えておいて損はありません。
請求書が来たら、
契約・お客様番号
使用電力量(kWh)
請求金額
支払期限
をまず確認。
支払いは、MEA Smart Life、銀行アプリ、MEAのオンラインサービスなどを利用できます。
最初はタイ語の請求書を見て、
「何が書いてあるのか全然分からない……」
となるかもしれません。
でも、一度見方を覚えてしまえば意外と簡単です。
むしろタイ生活が長くなってくると、
請求書のタイ語が読めなくても、
金額と支払期限だけ異常に早く見つけられる能力
が身についてきます(笑)。
これも立派なタイ生活スキルです。
タイ・バンコクで新生活を始める方は、電気の仕組みと支払い方法を最初に覚えておくと、毎月の生活がかなり楽になります。